SSブログ

岸辺露伴の名言「だが断る」が1994年に生まれ、ネットで使用される

2chが誕生した1999年以降、
2chを中心に「だが断る」という名言が多々使用されています。

とても困っている問題を持っていて、解決するためにスレッド内で頼みごとをするレス者がいたとして、それに対して
「だが断る」
と突き放す様に言い捨てるのです。

その流れがとても面白く、鉄板ネタとなっているのです。

この名言は決して当時の2chユーザーによって開発されたものではありません。

「ジョジョの奇妙な冒険」第4部に登場する漫画家「岸辺露伴」の名言なのです。






1994年に掲載


週刊少年ジャンプ1994年46号に掲載された
「ハイウェイ・スター その3」にて、だが断るという名言が生まれました。

20歳の岸辺露伴は、16歳の主人公が大嫌いでした。
「ハイウェイ・スター」の直前のストーリーでは、主人公のせいで岸辺露伴の家が半焼し、700万円もの損害が発生します。

そして「ハイウェイ・スター」のストーリーでは、脅威の敵によって岸辺露伴の命が危うくなります。
主人公は半焼の件もあり、岸辺露伴に対して引け目を感じていますので、助けに向かいます。

そこで、敵・岸辺露伴・主人公の3者が対峙します。
この時点では主人公は敵の存在に気付いていません。

敵は主人公を抹殺するために、岸辺露伴に対して次の様な台詞を強要し、主人公をおびき寄せようと試みます。
助けてくれって叫べよ。
そうしたらお前の命は助けてやる

岸辺露伴は
ほ、本当に僕の命は助けてくれるのか?
と、一見男気の無い台詞を言います。
しかしこれは後の名言の前フリに過ぎませんでした。

敵は
ああ、約束するよ
と、ノリノリです。

そこで岸辺露伴が名言
だが断る
と、超イケメンフェイスで言い放つのです。

決して勝機を見い出して放った台詞ではありません。
勝ち目は全く無かったのです。

そして
この岸辺露伴の最も好きな事のひとつは、自分で強いと思っているやつに「NO」と断ってやることだ
と敵に言います。

そして直後に見事な機転を効かせて、主人公を逃がす事に成功します。

もし主人公が岸辺露伴をバカ正直に助けようとしたら、間違いなく敵に倒されていました。






この先何十年も使われる名言


その後主人公は見事敵を倒し、岸辺露伴も無事でした。

だが断るという名言誕生には、こういった経緯があったのです。
1994年に掲載された漫画の台詞が、今なお使用され、そして後何十年も語り継がれることでしょう。

そしてジョジョの奇妙な冒険が伝説から神話になる頃には、だが断るという言い方が、世の中で当たり前になっているかもしれません。

今現在使われている言葉というのは、決して大昔の教育省(?)みたいな所が考案した言葉ではないのだと思います。
遥か大昔に世間で流行した言葉が、そのまま継承されているのだなと実感するものです。

大人達が若い人の言葉使いを憂う事が多々ありますが、そういった言葉も何百年の時を経れば、立派な公用語になっているのでしょうね。






オススメ記事



コメント(0)  トラックバック(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。